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VCの段階的投資

段階的投資(マイルストーン投資)についてのお話です。

ベンチャーキャピタル(以下VC)に関心の無い人は聞いたことが無いかもしれませんが、段階的投資とは、VCが投資を行うときに一度に必要資金を全額出資するのではなくて、マイルストーンを設けて段階的に投資していく手法です。何のためにこんなことをするかと申しますと、リスクヘッジのためです。VCは投資先に対しては投資前に厳密に審査を実行しますが、投資先企業が予定通りに成長しないケースは結構あります。特にシード、スタートアップといった売上げの計上も無く、研究開発の段階における将来性の判断は非常に困難です。そこで、投資をいくつかの段階に分けて、初回投資をして様子を見て、投資先の成長が思っていた以上に行かない場合は、次の投資を行うこと辞めて撤退します。これにより、損害を小額で済ますことが可能となります(もちろん、経営者としては全額一括で投資してもらったほうがうれしいのですが、あくまでもVCからの立場です)。

ここで、手許にある資料によりますと、日本の段階的投資は海外のように、スムーズには行かないようです。と申しますのでは、日本で新規公開した会社のVCの持株比率をみると、第1回の増資と第2回の増資の際に、既存の株主が応じる割合は、アメリカはかなり高く50%くらい、日本は役38%です。つまり、アメリカでは既存の株主の追加投資がかなりあり、日本ではほとんどありません。これは、日本では段階的投資が上手く機能していないこと現われだと思います。従いまして、日本の経営者の方はある程度、経営の基礎ができた後にも、次の別の出資者を見つけてこなくてはならず、資金調達がアメリカよりも困難であるといえます。しかし、今はかなりのお金がだぶついている状況ですから、以前よりも冒険的な投資ができる環境にあると言えます。そこで、この機会をのがさず多額(一括であろうと段階的であろうと)の出資のチャンスを得たいものです。

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