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ベンチャー企業の機関設計

ベンチャー企業の機関設計(取締役や監査役などをどのように設置するか)の話をしたいと思います。

会社を設立する社長さんから、よく聞かれる質問事項に機関設計をどうするのが良いでしょうか、というのがあります。みなさん、商法から会社法になって、ずいぶん柔軟な機関設計ができるようになったというのはご存知ですが、どのような機関設計が当社にとって望ましいのか、ということで悩まれています。
私の回答は結構、単純です。
会社設立当初は、取締役の人選も難しいでしょうし、通常は株主=取締役なので、取締役1人の会社でも問題ないとお答えします。実際に、自分ひとりで会社を始められる方が、適切な役員を見つけてくるのは、難しいものがあります。役員には責任が生じますし、役員報酬の問題もあります。そうなりますと身内となることが多いのですが、結局数合わせです。それでしたら、初めから取締役=株主=1人とする方が、すっきりして宜しいと思います。
ただし、会社の規模が大きくなり、自分だけではなく、他の株主を入れた場合は、機関設計の変更もあわせて行うことを検討します。実際に、他の株主が親兄弟や親類ならばそれほど問題ありませんが、ベンチャーキャピタル(以下VC)などの第三者ですと話は異なります。取締役会が無い会社や、監査役が無い会社では、株主の権限がとても大きくなります。取締役会で決められることは株主総会で決めなくてはならないし、監査役の有する権限も株主が有することとなります。そうなりますと、他の株主が入った段階で、株主の権利を制限するためにも取締役会+監査役設置会社にすることをお勧めしています。もちろん、大会社になりましたら、さらに会計監査人なども必要になってきます。結局、株主を第三者の外部から入れる場合、身内であっても株主が複数になって収拾がつかないおそれがある場合には、取締役会・監査役を早めに設置した方が宜しいかと思います。

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