各種金融機関の特徴
この前、創業時の借入は国民生活金融公庫が最もメジャーという話をしましたが、事業を2,3年と続けていく中で、国金以外の政府系金融機関である中小企業金融公庫(2008年10月に国金と統合予定)、商工組合中央金庫(商工中金)などの政府系金融機関以外の信用金庫や信用組合、地方銀行や都市銀行の利用も考慮に入れてください。ちなみにこれらの銀行の特徴です。
1.都市銀行
メリット 幅広い支店網(海外を含む)、情報量が豊富、商品の種類が多い、金利が低い
デメリット 中小企業をあまり相手にしない、商品の販売がしつこい、会社経営に関与、冷徹に数字で判断
2.地方銀行
メリット 地方における支店網は充実、地方の取引先・情報は豊富、親切
デメリット 全国の支店がない、情報が地方に限定的、金利が比較的高い
3.信用組合、信用金庫
メリット 局地におけるシェアは高い、局地の取引先・情報は豊富、親切
デメリット 地方のみ、情報が局地に限定的、金利が高い
4.政府系金融機関
メリット 支援体制が積極的、金利が固定
デメリット 拠点が少ない
自分の会社の規模や商業範囲で、金融機関を選ぶのも一つの選択です。地方のみであまり大きくない商売をしている場合には、むしろ地銀や信用組合・信用金庫の方が、情報面や支援体制でメリットがある可能性の方が高いです。