見合い預金
両建て預金、見合い預金という言葉をご存知でしょうか。これは金融機関が顧客に融資をした後で、その一部を半ば強制的に預金として預けさせることです。こうした行為は禁止されているのですが、これと実質的に同じ行為は実際には行われています。金融機関にしてみますと、不動産担保などが少ない場合は、定期預金や定期積金を組んで、保全率をあげたいということなのです。ちなみに1000万円を年4%で借入れ、そのうち300万円を年利1%の定期預金にしたとしますと、実質の金利はどれくらいでしょうか。
(1000万×4%−300万×1%)÷(1000万−300万)=5.3%です。金利が30%以上アップしました。
このように借入金を有効に使わないと実際の金利は跳ね上がるのです。ですから、こうした行為を強く勧める金融機関との取引はもう一度考えてみてもよいかと思います