ベンチャーの代表的な融資
融資の種類のお話です。ベンチャー企業を前提にしますと、信用保証協会保証付融資とビジネスローンがメジャーです。
信用保証協会保証付融資はその言葉どおり、企業が金融機関から融資を行う際に、信用保証協会が保証を行って実施される融資のことです。創業時や創業間もないときで、担保や信用力に乏しい企業に対して、金融機関はすぐには融資をしてくれませんが、信用保証協会の保証が付くと融資が受けやすくなります。国や県、市が行う定型の融資制度(制度融資)も、通常は信用保証協会の保証を付けることになります。制度融資は金利も低く、固定金利ですので、メリットがありますが、保証協会に対して保証料が別途必要となります。しかし、返済期間も5〜7年と長いですし、便利です。ただし、誰でも申し込めるものでなく、中小企業に限定されますし、当然ですが、資金の使途も事業資金に限られています。
ビジネスローンとは、2,3期分の決算書などのもとに、融資できる金額や金利、返済期間などが統計に基づいて自動的に判定される融資制度です。ビジネスローンを受けられる企業の条件は金融機関によって様々ですが、例えば業歴2年以上の企業に対して、最高5000万円までで、金利は3%以上、融資期間は5年以内、原則無担保・第三者保証人不要というものです。ビジネスローンは、従来からの取引が金融機関でも申込みが可能ですし、審査も非常に早いのが良いところです。
そのほかにも融資形態はありますが、ベンチャーならまずこの2つが基本だと思います。